また一緒に働きたいと思う同僚はいますか?
一緒に働いてよかったと心から思える同僚は誰ですか、と聞かれたら誰を思い浮かべるでしょうか。
幸いにもこれまで多くのバックグラウンドを持った同僚と働く機会に恵まれてきました。そんな中でこの問いを聞かれると、私は必ず一人の日本人の顔が常に浮かびます。
常に人間観察をしながら働いてきた私が(たぶん自分の仕事にもっと集中したほうがよい)、彼から学んだ特徴を上げていければと思います。
一緒に働いてよかったと心から思える同僚の11の特徴
1, 抜群のユーモアを発揮する
会議やプレゼンなどで必ずユーモアを入れてきていました。肩肘張って自分を大きく見せるわけでもなく、自然体で仕事を楽しんでいました。
また、仕事をしているとピンチであったり、非常に厳しい状況に陥ったりすることがあります。そんな逆境のときこそ常にユーモアを忘れていませんでした。
一言でさりげなく場を明るくしたり、人を笑わせる天才でありました。
2, 社内で最も秀でているタスクが1つ以上ある
社内で誰よりも秀でた結果を出せるタスクが彼にはありました。したがって一緒に働く上で信頼の塊でしたし、他のチームからも注目されていました。
例えば自分達のチームで行っている業務改善が、他のチームや部署にも横展開できるとなれば、チームとしての注目度も上がり、諸々のサポートを会社全体から受けやすい状況になりました。
3, 少し変わった幅広い経験がある
彼は普通でない経験をしていました。例えば大学卒業後、危険な目に遭いながらも、なぜかニューヨークの危ない地域に住んでいる期間があったりと、ビジネスシーン以外でも多様な経験を数多くしていました。
話すと経験に幅があるので面白いのはさておき、色々と過去に経験をしていると仕事中に不測の事態あってもあまり動じないという安定感がありました。
4, 必ず期日よりも早めのタイミングで成果物を共有する
同じ事業を回す同僚なのですが、私と役割は別れており、どちらかが欠けて仕事が遅れるともう片方の仕事にも影響がでる持ちつ持たれつの関係性でした。
その状況下で、彼は必ず期日よりも必ず少し早めに成果物をシェアしてきました。これにより、例えば成果物を早めにチェックしてさらに磨き上げることができたりしました。
5, 英語は非ネイティブでとりわけ流暢ではないが、発言すると必ず相手に伝わる
外資系企業であったので、社内ミーティングの公用語は英語でした。とりわけプレゼン文化が強く、毎週至る所でプレゼンをして、議論するというスタイルの会社でした。
彼の英語は流暢ではないものの、話し出すと必ず全員が聞き入り、プレゼンが終わってからは物事が動き始めていました。
その背景には、常にシンプルで誰でもわかる言い回しで話す、ゆっくりで言葉数少なくても要点は必ず抑える、そして先ほどのユーモアを織り交ぜるという点を徹底していました。
言語は流暢だが結局何が言いたかったのかわからない、難しい単語や言い回しで話が伝わっていない、といったことが全くありませんでした。
6, ダメなところや反対意見は、柔らかくも直球で指摘してくれる
物腰が柔らかい彼ですが、反対の意見や間違ったことをしそうになると躊躇なく伝えてくれます。
その職場において心理的安全性が担保されていたことも大きいですが、もちろん自分だけでなく職位が上の社員に対しても変わらずこの対応をしていました。
うまく伝え方や言葉の言い回しは相手によって変化させても、芯にあるスタンスにはブレがなかったです。
これにより例えばチーム内で出たアイデアに磨きがかかり、アウトプットの質の向上につながっていました。
7, フィードバックを素直に受け入れ、いいとこ取りをする
反対に彼に対してフィードバックをすると、まずはそのフィードバックをギフトとして受け取り感謝し、その後に吸収すべきところを取捨選択していました。
自分には見えないことが、他人にはよく見えている場合がある、という考えが根底にあり、自分を客観視して成長のポイントを見つけ出そうという気概がありました。
8, わからないことはわからないという。シンプルに質問する。
わからないことをわからないままで終わらせることがありませんでした。これは彼の職位が上がったあとでも変わりませんでした。
知らないことは別に恥ずかしいことではなく、躊躇なく質問をして不明点を潰し誤解を避けると同時に、新しい知識を吸収をしていました。
また質問をする際にも、簡潔に質問をする姿が印象的で、色々と話しているけど結局何が質問だったっけ...?という状況を避けようとしていました。
9, チームメンバーを尊重し、チームで勝つことを優先する
チームを大事にし、チームで結果を出すために、自分は何をすべきかを常に意識していました。
うまく進まないことがあると積極的に助けに入るのは当たり前、自分の手柄も全てチームのサポートのおかげという考え方をしていました。
一人でできることは限られているので、大きなことを成し遂げるには必ずチームで結果を出す必要があるとの前提を持ち、これを仕事の大小に関わらず意識していました。
10, お客様にとって正しいことをする
常にお客様にとって何がベストなのかを念頭に全ての判断、行動をしていました。社外の顧客はもちろん、社内の関係者もお客様として捉えていました。
例えば四半期のビジネスレビューのプレゼンの準備であれば、社内の人間もお客様たりうるというスタンスで、お客様に対してわかりやすい資料にすることを念頭においていました。
11, プライベートと仕事をうまく分けている
プライベートでは2児の父なのですが、先輩父親としてもリスペクトをしています。
プライベートの時間はしっかりと確保し家族との時間を大切にし、仕事の時間は仕事に没頭していました。
それだけでなく業務時間外の連絡は控えて相手のプライベートを尊重する節も見られました。
時には他の国のオフィスにいるメンバーの時差も考慮していました。
最高の同僚であり友人
いかがでしたでしょうか。
彼とはすでに別の会社で働いているものの、定期的に連絡を取り合い飲みにいく友人であり、一生の戦友で、一人の人間として尊敬しています。
彼の言動から学んだことは多く、今でも一緒に働いた経験が生きています。
みなさんの過去最高の同僚はどなたでしょうか。特徴を一歩引いて観察してみて良いところを見つけられたら面白いと思いますし、学ぶべきポイントが見えてくるかもしれません。