育児の基本の一つでもある粉ミルクを、お金をかけすぎずかつ楽で迅速に作りたいが一心で日々試行錯誤しています。そんな私が活用している道具や作業をご紹介しますので、これからミルクを作ることになる男性の方々に少しでも参考になれば幸いです。
ミルクが切れると泣き出す赤ちゃん
赤ちゃんがミルクを飲んでから一定時間経過し消化が進むと、またミルクを欲しがり、泣き出します。我が家の赤ちゃんは特に新生児期にもれなく3時間おきに大号泣していました。
確かに栄養と水分の補給をほぼ全てミルク(and/or母乳)から行っているので、本能的にこういった大号泣により、親に知らせることは生きる上で重要なのかもしれません。
ミルクを飲み満足をすると泣き止み、すやすやと寝ることが多いため、離乳食が進むまでは、育児中の男性にとってミルクは相棒と化します。
粉ミルクとは長く、密な付き合いに
例えば新生児期は3時間おきにミルクを作る必要があります。
赤ちゃんの成長が進むにつれて頻度は減るものの、おおよそ約10ヶ月程度の付き合いになり、1000回以上は作ることになるのではないでしょうか(授乳をおり混ぜたりする場合もあるので、個人差があるとは思います)。
よほどの快便でない限り、自分のトイレの回数よりも多くなると思います。
深夜や早朝に起きて眠い中作るのは非常にタフな作業になりますので、なるべく簡単に粉ミルクを作れたほうが良いですよね。
粉ミルクの調理ステップ
子育てを始めるまで無知であった私は、大人用のプロテインのように、赤ちゃん用のミルクも水に粉を入れてシェイク!あとは飲むだけだと思っていましたが、実際にはミルクを作る工程は、大人のプロテインよりも複雑です。
大まかに工程を分解すると下記になります。
①哺乳瓶を洗って除菌(洗剤は赤ちゃん用の洗剤を使ったり)
↓
②お湯を沸かす
↓
③哺乳瓶にお湯を入れて粉 or キューブ(後述)を溶かす
↓
④温度を人肌に調節する
といったようにプロテインとは大きな差があります。
粉ミルクを早く作りたい人が考えていること
除菌には電子レンジで除菌できるものを用いる
除菌には大きく分けて、除菌液に浸すパターン、電子レンジで除菌するパターン、スチーム除菌パターンに分かれます。私は電子レンジで除菌するセットを愛用しています。
除菌液パターンだと液に浸している時間が長く、急にミルクが必要になったときに、対応できませんでした。もちろん計画的な方々であれば余裕だと思いますが、家事や他の作業をしながら計画通りに実行する能力がありませんでした。
また除菌液を購入しないといけないため、ランニングコストもかかるかもしれません。
スチーム除菌パターンは、除菌機1つで全て完結するので、非常に便利なのですが、ケチな私の予算オーバーでした。
さらに本体が大きく置き場所に困り、かつ部屋の内観が崩れるという理由により家族会議にて否決されました。
他方、電子レンジ除菌セットに関しては、値段も安くかつコンパクト、そして5分程度の加熱で除菌が完了するという楽なものになっています。まさにケチで楽なことが好きな人に適しているものかと思います。
昔一人暮らしをしている時に、”電子レンジが最強の家電、発明した人ありがとうございます”と思った方が多いと勝手に推測しますが、その思いがさらに強くなることでしょう。
お湯を沸かすよりも電気ポットで保温しておく
ミルクを作る際に、70度以上のお湯を沸かす必要があります。これは粉ミルクに含まれる菌を殺菌するためとのことです。
そのため、都度お湯を沸かしていると、大号泣している赤ちゃんをあやしながらお湯が沸くまで待つ、という修行がとり行われます。
最初は私も電気ケトルで都度沸かしていたのですが、夜中の3時や早朝にこの修行を行うことが辛くなってきました。
また、一度お湯で粉ミルクを溶かしたあと、人肌まで温度を下げるという工程もあります。
その際に一般的な電気ケトルだと100度から人肌まで落とすことになるので、修行の延長戦が開始することになります。
一回お湯にして、その後人肌に戻すという工程が一番時間がかかりますので、寝ぼけた状態ではなかなか辛いものがあります。
なお一度手を加えたものを元に戻すという作業になるので、メンタル面にも影響が出てきました。
そこで途中から私は電気ポッドを購入し、70度で保温しておくことにしました。
これにより、粉ミルクを作りたい!と思った瞬間に、たとえ寝起きでぼーっとしている状況でも、ポットのボタンを押してすぐにお湯を出せる状況にしておきました。
なお、温度を下げる時間も70度から下げることになるので、電気ケトルの100度開始より早くなりました。
寝ぼけた状態で、ロック解除のボタンを忘れており、お湯が出ず絶望して1, 2分固まる凡ミスも多々あったものの、このアイテム一つでだいぶ楽になりました。
友人のなかにはウォーターサーバーを購入したといったアドバイスもありとてもいいなと思ったのですが、これも体積がかなり大きいので、内観を崩すという理由で残念ながら家族会議で否決されることとなりました。
湯さましを作っておく
あらかじめ沸騰させておいたお湯を冷まして保存しておく、湯冷ましを作り置きしておくのも一つです。これによりミルクの2/3はお湯を注ぎ、残り1/3は湯冷ましを混ぜて温度を低くすることができます。
我が家は沸騰後にボトルに入れて湯冷ましを保存していますが、もしウォーターサーバーがあればその水をそのまま湯冷ましに活用することも可能な場合があります。
原始的な最後の抵抗、氷
最後に、人肌に温度を下げる際に使える原始的なアイテムが氷です。
通常水を張ったお皿などに哺乳瓶をつけてミルクを冷やしていたのですが、途中から氷水に哺乳瓶をつけるようにし、温度を下げる工程の時間を短縮しました。
ミルクの種類は?
家では粉1択
粉ミルクには便利なキューブタイプがあります。粉を固めただけなのですが、1キューブあたり20ml分と量がわかりやすいので、分量を間違えることなくミルクを作ることができます。
粉ミルクだとスプーンでXX杯と数えながら粉を哺乳瓶に入れていくのですが、途中で何杯入れたのか忘れて必ずやり直す日がきます。こういったミスがなくなるのがキューブです。
ただしキューブは粉に比べて若干割高なのと、細かい量の調整に対応できないものもあるので、家では結局粉一択です。
例えばある企業のキューブだと70mlのミルクをあげたいときなどに、1キューブあたり最低量が20mlとなっており調整が難しいです。
手でうまく半分に割れたらいいですが、私は大体割り箸を派手に割りミスするよう失敗する確率が高いのでキューブはやめております。
とはいえ、持ち運びは楽なので、我が家では外出用としてキューブを常備しています。
液体ミルクという史上最強のブルジョワアイテム
このミルク界でチートとも呼べるものが存在します。それが液体ミルクです。
缶に入った調乳済のもので、つまり私がセコセコとやってきた工程をすでに終えていて、缶を開けてそのまま哺乳瓶にいれて飲めます。
そして鬼に金棒で、アタッチメントという器具を缶につけると缶に哺乳瓶の乳首部分がくっつくようになり、もはや哺乳瓶がいらなくなるというパラダイムシフトが起きます。
もうこれ最強だと思うのですが、実は価格が高くブルジョワアイテム、そして1缶の量が一定量なので、量を調整できないという弱点があります。
ミルクは2時間が消費期限と言われているので、一度缶を開けてしまうと調整が難しい場合があります。
幸運にもすでにミルク離れしたお子さんがいる友人家族から譲り受けたので、家宝として飾るか、災害用として備蓄するか家族会議にて議論し、災害用として備蓄することにしました。
このように家では粉、外出用にキューブ、災害や非常用に備えて液体缶ミルクと使い分けをしています。
実際に缶ミルクのパッケージにはおでかけ、預ける時、災害用にと用途のおすすめが記載されていました。
まとめ
このようにミルク作りをよりお得に楽するために、電子レンジ除菌セット、電気ポッド、湯冷まし、氷を活用しています。ご自身の生活スタイルや状況に合わせて参考にしていただけると幸いです。