子どもが生まれてからしばらくの間、様々なHowto動画を見たにも関わらず沐浴のやり方になかなか慣れず苦戦した私が、沐浴の基本・沐浴に用いるおすすめアイテム・難しいポイントについて男性目線で紹介します。
結論、どんなに回数を重ねても緊張しながらやっていましたが、事前に取り除ける不安であれば、少しでも取り除いておくとベターです。
家で沐浴担当になった男性や、旦那に沐浴をやってもらいたいので、何かサポートしてあげたいといったパートナーの方に参考になると幸いです。
この備忘録を読むことで、
- 沐浴の概要、タイミング、場所の選び方がわかる
- 沐浴に必要なアイテムがわかる
- 沐浴の手順がイメージできるようになる
- 沐浴に慣れない夫がつまずいたポイントがわかる
新生児の沐浴とは?
沐浴は赤ちゃんをお風呂に入れて洗うことです。生まれてから約1ヶ月間の新生児期は大人と同じお風呂で入浴ができず、1ヶ月健診の際にOKが出るとようやく大人と同じお風呂で体を洗うことができます。
したがって一般的に新生児期はベビーバス(後述)と呼ばれる赤ちゃん専用の簡易バスタブを用意して、そこで体を洗ってあげます。これが新生児の沐浴になります。
沐浴の場所は?
ベビーバスがあればどこでも可能です。ただ、お湯がでる場所がマストなので、一般的にはお風呂場、洗面所、台所となります。
我が家は台所の流しを沐浴場所として決定しました。使用しているベビーバスの大きさが流しの大きさにピッタリだったことと、キッチンの流しである程度高さがあると男性でも変に屈んだりする必要なくリラックスして沐浴ができるからです。
いつ沐浴している?
沐浴は我が家は夕方〜夜に行なっています。赤ちゃんの生活リズムを整えるために毎日同じ時間に沐浴をするといったルーティーンを重視して、最初に沐浴を行ったのが夕方だったので以降夕方に固定しました。
いつやるかについては特に決まりはなく、朝や昼に行っても問題ないかと思います。
なお我が家は、沐浴の後少し時間を空けてミルクをあげる→寝かしつけという流れにしています。
沐浴に必要なアイテムは?
私がいつも助けられている救世主、沐浴アイテム一覧です。
ベビーバス
ないと沐浴がほぼ不可能。我が家はエアータイプを使用。アカチャンホンポさんの”くうきde ふんわり ベビーバス ホワイト”がコスパも良く、サイズも流しにピッタリだったので活用中です。
使わない時は空気を抜いてコンパクトに収納可能。使用前に膨らます際に肺活量に自信のある夫が活躍できる機会が訪れます。
ベビーソープ
赤ちゃん用のボディーソープ。頭も体も兼用。赤ちゃん用の泡タイプであればOKかと思います。
我が家はピジョンの全身泡ソープがいい香りで、Amazonのレビューも良かったので使っています。
ガーゼ2枚
1枚は顔まわりの汚れを落とす際など体を洗う時に使用、もう1枚は沐浴中お湯に浸かっていない部分をガーゼで覆って温めるために使用します。
桶
綺麗なお湯を溜めておく。顔まわりをガーゼで洗う際と、最後のかけ湯に使用。ベビーバスよりも湯量が少ないので、温度が下がりやすいため、1,2度高いお湯を入れてます。
バスタオル
湯上がりに一気にタオルで水気を拭き取るため。赤ちゃん用にいくつか用意してもよいかも。
ベビー綿棒
耳と鼻の掃除用。極細の赤ちゃん用だと鼻などを掃除しやすい。
ベビー保湿クリーム
沐浴後に乾燥を防ぐといった目的で全身に塗るため。なんでも良いがハンドソープのようにノズルを押すと出てくるタイプが楽で良い。
セラミックファンヒーター
冬場は湯上がりが寒い場合があるので使用。服を着せる前の保湿クリームを塗る際などに大活躍。成人でも冬のお風呂上がりは寒いもの。
沐浴の手順は?
人によって沐浴の手順や内容に差はあるとは思うのですが、下記の手順の一例です。
準備1: 流しの掃除とベビーバスの設置
流しを簡単に洗浄し、キッチンの流しにベビーバス、桶、ガーゼ、ベビーソープを置きます。
上から見たイメージ。先ほど紹介したアカチャンホンポのベビーバスは大きさがピッタリでした。
準備2: 沐浴後の着替え・ボディケアの準備
沐浴後すぐに体を拭いたり、保湿クリームを塗ったりするので、道具を置いておきます。
下から、着替える服→バスタオル→オムツの順に重ねておくと楽です。沐浴後すぐにバスタオルで水気を拭きとって保湿クリームを塗り、服を着せます。
また冬場はセラミックヒーターをつけておきます。
洗う1: 仰向けで顔、頭、上半身、下半身
顔はガーゼで汚れを軽く拭き取ってあげつつ、頭と一緒にベビーソープで洗います。
その後上半身、下半身と洗っていきます。泡をついた手を赤ちゃんが咥えてしまうこともあるため、一箇所泡をつけたらすぐに洗い流してあげた方が無難です。
洗う2: うつ伏せに返して背中、お尻まわり
赤ちゃんをうつ伏せにして、背中、お尻まわりを洗います。
うつ伏せにする瞬間が緊張するので、Youtubeで動画を検索してみて予習しておくといいかもしれません。
洗う3: かけ湯
最後に桶に溜まっているお湯をかけて残った泡を流します。慣れないうちは可能であればここはワンオペではなく、一人は両手で赤ちゃんをベビーバスから持ち上げる、もう一人はかけ湯をするといった2人体制で行ったほうがいいかもしれません。
アフターケア1: タオルで拭いて、保湿クリームを塗る
お湯から上がったらすぐにタオルで包み、水滴を拭き取ります。その後、全身に保湿クリームを塗ります。赤ちゃんの肌を乾燥から守るために必須です。
アフターケア2: 服・おむつを着せる
バスタオルをどけて、その下に準備しておいた服とオムツを着せます。
アフターケア3: 耳、鼻の掃除
服を着たら、耳と鼻の掃除を綿棒を使って行います。耳は下記の図のような手順で掃除します。耳の奥は危ないので、大人のように深くまで汚れを掘ることはせず、拭き取るくらいのイメージで行っています。
鼻に関してもあまり奥まで入れずに鼻水を綿棒に巻きつけるイメージで取り出します。
これらを行う際に赤ちゃんの両手を自分の両手で上から抑えながらやると安全です。
沐浴に慣れない夫がつまずくポイントは?
沐浴をいざ行う時、夫はテンパります。私も例外ではなく、両親学級やYoutubeで見ていたものの、予測不能な新生児の動きにより本番はかなり苦戦しました。
とりわけ私は下記のポイントで手こずりました。
1, 力加減が妙に不安になる
新生児の首あたりを片手で抑える際にどのくらいの力で握っていいのかわからなくなります。強く握りすぎても痛くないか心配になりますし、反対にしっかりと支えられていないと突然赤ちゃんが動いた時に手から落ちてしまう危険もあるので、この力加減に慣れるのに苦労します。
同じく体を洗う方の手の力加減も分からなくなります。例えばふっくらしている赤ちゃんの首元は洗いにくく、どこまで手を入れて洗って良いのかわからなくなります。また、拳を握ることが多いので、手を開いてもらって手のひらを洗う際に苦戦したりします。
私は一度、妻や助産師さんが赤ちゃんを沐浴しているときの力加減を見てから、このくらいの力なら大丈夫そうという度合いを確かめてから沐浴を行うようにしました。
2, 自宅でやったことがないと、手順は分かっていても細かい点で手際が悪くなる
いろいろな動画やサイトに記載されているので、沐浴の手順は理解したものの、実際に動画と異なる環境である自宅で沐浴を行うとなると、非常に細かい点で手こずったり、想定外な状況が出てきたりします。
テンパりに定評のある私が直面した例としては、
- いざベビーバスで赤ちゃんを洗い始めたものの、ベビーソープを置いた位置が思ったより遠く、ベビーソープを出しにくかったので時間がかかってしまった。
- 洗い終わったあと台所でバスタオルで包もうとしたが、台所の素材が固くて新生児を置くのに神経を使っていたら、寒そうにくしゃみをしだした。
- いざ洗おうとベビーバスに着水する直前で、ベビーバス内におしっこをしてしまった
などがありました。
全ての事態を予測するのは不可能で、回数を重ねて慣れていくのが一番です。
ただ最初からこの類の細かい不安をなるべく解消しておくのにおすすめなのは、各沐浴グッズの場所を決めておくのと、沐浴時の動線を前もって確認しておくことです。
私は心配性すぎることもあり、沐浴の各手順を進める上で、自分は自宅でどのような動きをして、どの場面でどのアイテムが必要になり、どのような動作でそのアイテムを使用するのか確認しておきました。
3, 服の着せ方で手こずって焦る
沐浴でよくあるのが、無事洗って、タオルで拭いて、保湿クリームを塗ってようやく一安心した時に、着替えで手こずることです。
特に新生児期の服に慣れていないと、どことどこの紐を結んだらOKだったっけ...などと迷い、沐浴後の赤ちゃんに服を着せるのに時間がかかり、赤ちゃんが寒そうに震え出すなんてこともありました。
私は、普段から持っている服の確認をしておき、着替えを積極的に担当することでこの不安を解消しました。
とりわけお祝いなどの頂きもので新アイテムがクローゼットに加わったら要確認です。
まとめ
首がすわっていない新生児の沐浴はなかなか難しく緊張します。Howto動画をみて予習しても、私の場合、特に力加減がわかりづらかったり、自宅特有の動線が動画と違ったり、細かい手際などでつまずくことが多かったです。
回数を重ねていくうちに自宅で沐浴する場合の動線や手際に慣れてくるので、前もって確認すべきことはしっかりしておき、臨機応変に対応できるように日々努力するようにしています。